知恵くらべ
2016.03.31
春分が過ぎ、東京都心ではソメイヨシノが満開とのこと。
伊豆高原では、まだ二部咲きの桜並木となっております。
しかし、足元ではスミレがあちらこちらでたくさん咲いております。
↑学園に咲いているのは「タチツボスミレ」
↑こちらはつぼみですが、花の後ろ部分につき出ているものがありますね。
一般的には「距(きょ)」と呼ばれます。スミレやランなどにあります。
ここには「蜜」が入っていて、チョウなどの長い吸い口のある昆虫が集まります。
これも、スミレの知恵。
そうやって、花の奥まで昆虫が顔を入れることで、確実に受粉できるように進化したんです。
同じく知恵をつけた鳥などは、蜜の入った部分だけをくちばしでつついて蜜を得ている仲間もいるようです。
生き物たちの知恵も、いたちごっこですね。
桜の季節、見上げることが多いですが、足元にも物語があるので探してみてください。
笠倉