生きる喜びに出会う場所伊豆高原学園

宿泊予約

スタッフブログ

爪木崎の水仙まつりに行ってきたよ その1

2017.01.18

こんばんは、伊豆高原学園天文部の諏訪部アリコです。

寒い日々が続きますね。
1月20日が大寒です。一年でもっとも寒さ厳しい時期がやってくるわけです。
天文部としては、空気が澄んでいてなおかつ明るい星が多い冬は星座観察に適しているので、とってもうれしい季節です。

そんな天文部と同じように、冬に元気な植物といえば・・・

じゃじゃーん☆

1484712116550

スイセンの花です。

伊豆高原学園から車で1時間ほど走ったところにある下田の爪木崎は、スイセンの群生地として知られています。

1484712130764

12月20日から2月10日の間、爪木崎では「水仙まつり」なるものが開かれています。
会場内のスイセンやアロエの花を見ながらゆっくりお散歩するような、のんびりしたお祭りですよ。

このスイセンというお花、学名は Narcissus tazetta と書きます。

属名の「Narcissus」というのは、ギリシャ神話に出てくる美少年ナルキッソスからとっているそうです。
ナルシストの語源であるナルキッソスです。

20170118181555-002

美しいナルキッソスは、自分のことしか愛せません。
いろんな人から求愛されますが、ぜ~んぶ無下に断ります。
そんなナルキッソスですが、ある日ついに恋に落ちてしまいます。
その相手とは、湖に映った自分の姿だったのです(なんとっ!)。
自分に恋焦がれたナルキッソスですが、その恋は成就することはありませんでした(当たり前だな)。
ナルキッソスは結局湖のほとりで力尽きてしまいます。

そして、首をおって湖を覗き込むナルキッソスの姿が、一面のスイセンの花に変わったと言われています。

そう言われると、うつむき加減のスイセンの花が美少年たちに見えてきたかも・・・?

IMG_20170115_144203

天文部諏訪部は、星座好きから派生して、ギリシャ神話マニアとなり、そこから派生して西洋絵画の大ファンでもあります。
昨年上野の国立西洋美術館で開催されたカラバッジョ展で、このナルキッソスの絵画を見たときは泣きそうになりました。

おっつ、スイセンの話でしたね。
ぜひみなさま、水仙まつりに行ってみてください。

1484712141418
さすがに海に入っている人はいなかった。

1484712136926
レトロでかわいい灯台もあるよ。