ハリネズミのこと
2019.11.11
高塚(たま)です。
先日のできごと。
学園内を歩いているとガサッガサッと、枯れ葉の音が聞こえてきます。
タイワンリスの軽やかな足音でもなく、アオダイショウでもない。
ちょっとずっしりくるような、そんな音でした。
そーっと近づいてみると、なんとそこにはハリネズミが!!!
人間の存在に気づいたのか「シュー!」と威嚇をしながら丸くなります。
私もしばらく気配を消して観察していると
「もういなくなったかな?」というふうに、鼻をひくひくさせながら顔を出してくれました。
↑「あ、まだいたわ」と気づいた瞬間
そのあと、ゆっくりと茂みにもどっていきましたとさ。
この野生のハリネズミは「アムールハリネズミ」といい
日本では特定外来生物に指定され、主に静岡や神奈川県などで繁殖しています。
もともとペットとして飼われていたものを、飼い主が自然に放ち
気候や気温に適応して定着してしまったんですね。
学園の中にも、このアムールハリネズミが巣をつくって暮らしています。
(特に今年はよく見かける気がしますが・・・)
外来生物が繁殖してしまうと、もともといる在来生物の生態系にも影響が起きてしまいます。
ハリネズミだけでなく、タイワンリスや身近にいる昆虫や植物も
ちゃんと調べてみると、外来生物ってたくさんいるんです。
自然に暮らすいきものたちは、見た目もその生態もどれも魅力的なことばかりです。
このような外来生物にも罪はありません。
「かわいい」とか「きれい」だけで終わらずに
その背景を知っておくことも、わたしたち人間と共生するためには大切なことだと思います。
※野生の生き物を見つけても絶対に触らないようにして下さいね。