一皮剥けた夏
2020.08.28
今年の夏も終盤に差し掛かり、
伊豆高原では夕方ごろになると気持ちのいい風が吹くようになりました。
肌に当たる風から秋の近づきを感じています。
先日、宿泊されたお客様が
「道で見つけた!あげる!」と持ってきてくれたのは虫の抜け殻…。
さて、何の抜け殻かわかりますか?
正解は“カマキリの抜け殻”です。
(写真は後で見つけた別個体です。)
顔の部分を見比べてみました。
目の面影が残っていますね!
特徴的な鎌の部分までハッキリとわかるとてもキレイな抜け殻です。
カマキリも脱皮をすることは知っていましたが、
その抜け殻を見たのは初めてで、
たまらず興奮してしまいました。
抜け殻としてよく見かけるセミとは違い、
カマキリの抜け殻はあまり見ません。
観察すると脚の細さが気になりました。
おそらく枝や草などにとどまるための爪が少ないため、
風で簡単に飛ばされてしまうのではないかと考えています。
いろいろな抜け殻を集めて見比べたいところです。
ステキな研究材料をプレゼントしてくれたお客様に感謝です!
カマキリは秋の産卵に向けて、たくさん栄養を蓄え、
脱皮し、大きくなっていきます。
虫の世界も秋に向けて準備が進んでいるようです。
猛暑の夏もあと少し…。
皆さんも身近な秋の訪れを探してみてはいかがでしょうか。
初めての伊豆高原の秋が待ち遠しいです。
清水(メロス)