冬支度
2015.12.09
暦の上では「大雪」を向かえ、いよいよ冬を迎えようとしております。
木々の葉も、冬に向け葉を落とし越冬の準備に入りました。
しかし、カエデの葉はまだもう少しと、今が紅葉の見ごろを迎えています。
さて、学園のあちこちにチップの様なものが、散らばるように落ちています。
まるで「ニンニクスライス!」
夏前から咲き始める「タカサゴユリ」の種です。
花が咲き終わり、乾燥した11月くらいから風に乗って飛びやすいように、スライス状になっています。
種が収まっている「実」の部分は、縦に3つの部屋に分かれていて、種は各部屋のなかで綺麗に重なって
風が吹くのを待っています。
種が飛んでいった後は、もちろん空洞の筒状に!
こちらの種は「ヤマユリ」の種。
少し見た目も違いますね。
ヤマユリの実の形も丸みのある形をしています。
花が大きく重さがあるからか、下向きの実になります。
植物の種を飛ばす方法にもいろいろあります。
タンポポのように綿毛なって遠くへ飛ばしたり、鳥がついばみ糞として運んでもらったり。
生き物の身体や人間の洋服にくっついて運ばれたりと…
植物の子孫を残す知恵は、よく出来ていますね。
種を飛ばし終われば、春に向け冬を越します。
皆さんの冬支度は、もう済みましたか。
笠倉