大室山「山焼き」 延期
2016.02.15
その昨日の朝から正午にかけて予定されていた
大室山の「山焼き」。
・・・あいにくの荒天候のため、延期となってしまい残念でした。
(現在のところ、来週21(日)実施の予定です。もし、直前~当日の
お天気の都合で実施が難しい場合には、また<1週間後>となるようです。)
ところで、そもそも、なぜ「山焼き」をやるのでしょうか!?
これには、主に理由が2つあるようです。
☆1つ目は、
昔から代々受け継がれてきた「萱場(かやば)」としての文化。
かつて、大室山は地元で暮らす方の家の屋根に萱(かや=ススキ)を
使っており、その萱を採るための萱場だったのです。
毎年春に新芽を出しやすくし、害虫なども駆除できる土をつくるための
お手入れとして、「 山焼き」は行われてきました。
何と、その歴史は、さかのぼること約700年!
(平安時代~鎌倉時代以降)ずっと、続けられてきているそうです。
☆2つ目は、
現代では、萱葺き屋根の家は、この近隣にはありません。
ですが、まだ山焼きを続けている理由は何でしょう。
それは、ずばり「山そのものの美しさ」を保つためだとか。
標高581m、お椀をひっくり返したような、プリンのような
美しい曲線美をもつ大室山は「国指定天然記念物」に登録されており
その美しさを長く維持することができるように、 地元の「池(いけ)地区」の
皆さんが中心となって、観光イベントもかねて山焼きを
毎年2月の第2日曜日に開催しているのです。
ちなみに、大室山は、日本のなかでもめずらしい「スコリア丘」としても
知られています。「スコリア丘」の話題は、ジオの話題とともに
また別の機会に・・・!
寺田